TRAY SEALER — INDUSTRIAL

MULTIVAC トレーシーラー(工業製品向け)

MULTIVAC

MULTIVAC トレーシーラー
工業製品向け

トレーの剛性を活かした製品保護と包装工程の自動化を実現

  • 含気包装
  • トップシール包装
  • ガス置換包装
  • スキンパック
  • トレースキン
  • 工業製品向け

トレーシーラーとは

トレーシーラーとは、既製トレーや製品専用トレーにトップフィルムを熱シールし、製品を密封・保護する包装機です。MULTIVACのトレーシーラーは、含気包装(トップシール包装)、ガス置換包装、スキンパックなど、多様な包装方式に対応します。トレーの剛性を活かして製品を支え、トップフィルムで密封することで、包装内部での製品移動や部品同士の接触を抑えます。さらに、トレーとトップフィルムの材質やシール条件を適切に選定することで、防塵・防湿など、製品に必要な保護性能を持つ包装仕様を検討できます。電子部品、半導体関連製品、精密加工部品、機械部品、金属部品、切削工具、ワイヤー製品、部品セットなど、幅広い工業製品の包装に対応します。既存トレーを活用した包装から、製品形状や次工程に合わせた専用トレーの提案、ロボット投入、検査、印字、集積まで、包装工程全体の自動化を支援します。

解決できる課題

製品の接触・移動防止

製品に合った形状や仕切り付きのトレーで部品を個別に分離し、必要に応じてスキンフィルムで位置を保持することで、包装内部での接触や移動を抑えます。精密加工面や刃先の保護、部品セットの欠品確認、開封時の散らばり防止にも対応します。

包装工程のボトルネック解消

トレー供給機、パーツフィーダー、ロボット、画像検査、印字・ラベリング、集積装置と連携し、トレー供給から包装後の排出までを自動化できます。包装工程の省人化だけでなく、生産計画に応じた包装能力の確保と包装品質の標準化を支援します。

EU PPWRを見据えた包材見直し

モノマテリアルトレー、再生材を含むトレー、薄肉・軽量トレー、繊維系トレーなどを候補として、トップフィルムとのシール適性や製品保護性能、機械適性を評価します。材料削減だけを目的とせず、包装品質と生産能力を維持できる仕様をご提案します。

製品の特長

  1. 01

    トレーの剛性を活かして製品を支持・保護

    製品に合った大きさや形状、仕切り付きなどのトレーを使用することで、製品の底面や必要な箇所を安定して支えることができます。精密面や突起、可動部、刃先などがトレーやほかの部品へ接触しにくい収納方法を設計し、包装中や輸送中の製品移動、接触、擦れを抑えます。トレー自体に剛性があるため、包装後の積み重ね、通い箱への収納、工程間搬送、次工程への部品供給にも活用できます。

  2. 02

    含気包装・ガス置換包装・スキンパックに対応

    含気包装(トップシール包装)は、製品を収納したトレーにトップフィルムをシールするシンプルな密封包装です。ガス置換包装は、製品特性や保管条件に応じて包装内部の空気をガスに置き換えて密封します。スキンパックは、加熱したスキンフィルムを製品周囲のトレー面へ密着させることで、製品の位置を保持します。

  3. 03

    スキンパックで製品の向きと配置を保持

    緩衝材は落下や衝撃によって製品へ伝わる力を緩和するのに対し、スキンパックは包装内部における製品の移動を抑える包装方法です。輸送中の損傷原因が、外部からの衝撃ではなく、トレー内部での移動、製品同士の接触、精密面とほかの部位との擦れなどにある場合、スキンパックによる配置保持が有効な選択肢になります。

  4. 04

    製品専用トレーによる個別配置

    製品寸法、重量、形状、突起、精密面、可動部、使用順序に合わせて、専用トレーを設計できます。複数の部品を一つのトレー内へ個別に配置することで、部品同士の接触を防ぎながら、数量、配置、取り出し位置を明確にできます。組立工程やメンテナンス作業で使用する部品を、使用する順番に並べて包装することも可能です。

  5. 05

    既製トレーと製品専用トレーに対応

    既製トレーを活用した包装から、製品専用トレーによる高い支持性と配置保持まで、製品条件と運用方法に応じた包装仕様を選択できます。既製トレーを使用する場合は、対象トレーの寸法、材質、フランジ形状、平面度、剛性、耐熱性、トップフィルムとのシール適性を確認します。

  6. 06

    開封・取り出し・次工程への供給まで設計

    包装時の製品保護だけでなく、開封、取り出し、供給、包材の分離までを包装仕様に反映します。ロボットが部品を取り出すための把持空間など、専用トレーの設計も可能です。

  7. 07

    積み重ね・保管・工程間搬送に対応

    トレーの剛性と支持形状を活用し、包装後の積み重ねや工程間搬送に対応できます。製品に合った形状や仕切りによって向きや配置を保ち、包装から保管、搬送、開封、次工程への供給まで、トレーを一つの搬送単位として利用できます。

  8. 08

    手作業が残る包装工程を自動化

    生産量が増加しても、トレー供給、製品投入、包装、検査が手作業のままでは、包装工程が生産のボトルネックになる場合があります。MULTIVACのトレーシーラーは、トレー供給機、パーツフィーダー、ロボット、画像検査、印字・ラベリング、集積装置と連携し、トレー供給から包装後の排出までを自動化できます。

  9. 09

    ロボット投入・自動ハンドリングに対応

    剛性のあるトレーを搬送単位として、トレー供給、位置決め、製品投入、包装、検査、排出までを自動化できます。製品を収納する位置とトレーの位置が固定されるため、ロボットは毎回決められた位置へ製品を投入できます。包装後も、検査、ラベリング、集積、箱詰め工程まで連携したラインを構築できます。

  10. 10

    小ロットから大量生産まで対応

    少量・多品種包装や新しい包装仕様の立ち上げでは、卓上型やコンパクトモデルから導入できます。生産量の増加に応じて、自動トレー供給、ロボット投入、検査、印字、集積を組み合わせた高能力ラインへ展開できます。

EU PPWR

EU PPWRを見据えた包装資材への切り替えを支援

EUの包装・包装廃棄物規則「PPWR」は、2025年2月11日に発効し、2026年8月12日から原則適用されています。包装廃棄物の削減、包装の最小化、リサイクル可能性の向上などを目的としており、関連する要件は今後段階的に適用・強化されます。EU市場へ製品を輸出する企業にとっても、包装仕様の見直しは重要な検討課題です。

環境対応トレーやトップフィルムへの切り替えでは、材質やリサイクル性だけでなく、製品保護とトレーシーラーでの安定稼働を両立させる必要があります。候補となるトレーについて、剛性、たわみ、フランジの平面度、耐熱性、積み重ね性、自動供給時の分離性を確認します。さらに、トップフィルムとのシール適性、防湿・防塵性能、搬送安定性、ロボット投入への適性まで含めて評価します。

  • モノマテリアルトレー
  • 再生材を含むトレー
  • 薄肉・軽量トレー
  • 繊維系トレー
  • トップフィルム使用量の最適化
  • トレー寸法・深さ・重量の最適化
  • トレーとトップフィルムの分離性
  • 包装重量・体積の削減
  • 包装資材点数の見直し
EU PPWRを見据えた包装資材の例

MULTIVACだからできること

01

TOTAL SOLUTION

包装機・トレー・フィルム・
包装技術をトータル提案

製品寸法、重量、形状、必要な保護性能、生産量、品種数、自動化範囲、包装後の搬送方法から、トレーシーラー、トレー、トップフィルム、包装条件を総合的に検討します。

  • 製品条件に応じたトレーシーラーの選定
  • 含気包装・ガス置換包装・スキンパックの比較
  • 既製トレーと製品専用トレーの比較
  • トレー材質、形状、深さ、剛性の選定
  • トップフィルムの選定
  • シール性、開封性、バリア性の評価
  • 製品支持と配置保持の設計
  • ロボット投入を考慮したトレー設計
  • 開封・取り出し性の設計
  • 検査・印字・排出を含むライン構築
02

EVALUATION

トレー・トップフィルム・
機械適性を一体で評価

環境対応包材は、トレーやフィルム単体の性能だけでは選定できません。トレー、トップフィルム、包装条件、製品、トレーシーラーの機械適性を一体で評価し、製品保護と安定生産を両立できる包装仕様をご提案します。

  • トレー … 材質と材料構成、大きさと形状、仕切りと支持構造、深さと剛性、フランジの平面度、耐熱性
  • トレー … 積み重ね性、自動供給時の分離性、搬送安定性、ロボット投入・取り出しへの適性
  • トップフィルム … トレーとのシール適性、シール温度・時間・圧力、ピール性と開封力
  • トップフィルム … 耐突刺し性、引裂き強度、水蒸気・酸素バリア、帯電防止性、透明性
  • スキンフィルムの追従性
  • 廃棄・分別・リサイクル性
03

LINEUP

生産規模に応じた
最適な機種提案

製品条件、生産量、品種変更頻度、作業者数、設置スペース、将来の増産計画を踏まえて、最適なトレーシーラーとライン構成をご提案します。

  • 卓上・小ロット向け:T105 … 少量・多品種生産、新しい包装仕様の評価、限られた設置スペース
  • 小規模生産向け:T205 … コンパクトな据置型、包装品質の標準化、作業負荷の軽減
  • 作業効率向上:T255 … 回転テーブル機構で包装中に次のトレーを準備
  • 中規模・自動化向け:T305 … 高い処理能力、搬送バー変更や金型交換に対応
  • 大量生産・自動化ライン向け:TXシリーズ … 自動トレー供給、ロボット投入、画像検査、集積・箱詰め
04

SKIN PACK

製品への熱影響に配慮した
スキンパック

スキンパックでは、加熱したフィルムが製品表面へ接触するため、熱に敏感な製品では温度条件の確認が重要です。MULTIVACでは、フィルムの加熱位置と製品へ追従するまでの工程を考慮し、製品表面への熱影響に配慮した包装を行います。製品材料、表面処理、コーティング、接着剤などへの影響は、実製品による包装テストで確認します。

05

COMPARISON

トレースキンと深絞りスキンを
比較提案

製品重量、高さ、形状、必要な支持力、積み重ね、既製トレーの有無、包装量、自動化範囲、包装後の搬送方法を総合して、適切なスキンパック方式をご提案します。

  • トレースキン … トレーの剛性で製品を支持、積み重ねや工程間搬送に適する、既存トレー運用を継続可能
  • トレースキン … 卓上機から段階的に導入可能
  • 深絞りスキン … ボトムフィルムをロール材から成形、包装を薄型化しやすい、既製トレーの在庫を削減
  • 深絞りスキン … 中量・大量生産へ対応、ロボット投入へ展開しやすい
06

LINE

包装工程全体の
一貫提案

製品供給、トレー供給、投入、包装、検査、印字、排出までを一つの工程として設計し、包装品質の標準化、省人化、生産能力向上を支援します。

  • トレー供給機/製品供給装置
  • パーツフィーダー
  • ピック&プレースロボット
  • MULTIVAC トレーシーラー
  • 印字システム/ラベリングシステム
  • MULTIVAC Vision system I410/I420
  • 集積・排出装置/箱詰め設備
07

LIC TEST

LICでの包装テスト

つくば本社工場のLocal Innovation Center(LIC)では、実製品と実機を使用した包装テストを実施しています。新しいトレーや環境対応包材へ切り替える場合は、包装できるかだけでなく、実用速度での連続運転、停止後の再始動、品種変更、長時間運転における安定性まで段階的に評価します。

  • 含気包装/ガス置換包装/トレースキン/深絞りスキン
  • 既製トレー/製品専用トレー/環境対応トレー
  • トレー材質・形状・剛性
  • トップフィルム/スキンフィルム
  • シール条件/ガス置換条件
  • 製品の固定・支持方法
  • 開封性/積み重ね性/ロボット投入・取り出し性

サンプル作成・実機テスト・見積のご依頼

LIC(ローカルイノベーションセンター)では実機を使ったサンプル包装テストを無償で実施しています。まずはお気軽にお問い合わせください。

設置環境に応じた機械仕様

清掃性、低発塵性、使用材料、排気方法、帯電防止、設置スペース、周辺設備との接続、トレーやフィルムの保管方法、包装品質と記録方法。一般的な製造環境だけでなく、クリーン環境への設置についても、要求清浄度、包材、清掃方法、排気、運用条件を確認して仕様を検討します。

国内サポート体制

包装テスト、トレー・包材選定、機械仕様の検討から、設置、立ち上げ、操作トレーニング、アフターサポートまで国内スタッフが対応します。

グローバル導入実績

MULTIVACのトレー包装システムは、工業製品の保護包装、配置保持、工程間搬送、包装自動化などに活用されています。

よくある質問 FAQ

  • 既製トレーや製品専用トレーにトップフィルムを熱シールし、製品を密封・保護する包装機です。含気包装、ガス置換包装、スキンパックなどに対応します。
  • 含気包装、ガス置換包装、スキンパックなどに対応します。製品条件に応じて、防塵、製品固定、配置保持、部品同士の接触防止、工程間搬送などを目的とした包装仕様を検討できます。
  • 電子部品、半導体関連製品、精密加工部品、機械部品、金属部品、樹脂成形部品、ベアリング、ギア、シャフト、切削工具、ワイヤー製品、部品セットなどに対応します。製品の寸法、重量、形状、突起、精密面を確認して包装仕様を設計します。
  • スキンフィルムを製品周囲のトレー面へ密着させ、包装内部における製品の位置を保持する包装です。フィルムを製品自体へ接着するのではなく、製品周囲のトレー面へ密着させて固定します。
  • スキンフィルムは製品形状に沿って表面へ密着しますが、基本的には製品自体へ接着するものではありません。製品周囲のトレー面へフィルムをシールすることで、包装内部での製品の位置を保持します。MULTIVACでは、フィルムの加熱位置と製品へ追従するまでの工程を考慮し、製品表面への熱影響に配慮した包装を行います。 ただし、フィルムは製品表面に接触するため、製品の材質、表面処理、コーティング、接着剤、粘着性、耐熱性によっては影響を受ける可能性があります。実製品による包装テストで、製品表面の温度、真空による荷重、包装後および開封後の表面状態を確認します。
  • スキンパック方式によって、フィルムの加熱方法や製品へ追従するまでの工程は異なります。MULTIVACでは、フィルムの加熱位置と製品へ追従するまでの工程を考慮し、製品表面への熱影響に配慮した包装を行います。 ただし、対応可否は製品の材質、耐熱温度、表面処理、コーティング、接着剤、製品形状、フィルム、包装条件によって異なります。LICでは、包装中および包装直後の製品表面温度、フィルムの接触状態、固定性、真空による荷重、包装後・開封後の製品状態を実製品で確認します。
  • はい。製品に合った形状や仕切り付きのトレーで部品を個別に分離し、必要に応じてスキンフィルムで位置を保持することで、包装内部での接触や移動を抑えられます。
  • 製品専用トレーやスキンパックにより、包装内部での製品移動や部品同士の接触を抑えられます。ただし、落下や強い外部衝撃には外装箱や緩衝材が必要となる場合があるため、損傷原因を分けて包装構造を設計します。
  • いいえ。含気包装は、原則としてトレー内部の空気を残した状態でトップフィルムをシールする包装です。製品への真空負荷を避けたい場合や、防塵、部品セットの保持、工程間搬送を目的とする場合に活用できます。
  • はい。含気包装やガス置換包装を検討できます。製品への圧力、包装内部の空気量、輸送中の変化、必要な固定力を実製品による包装テストで確認します。
  • はい。ただし、必要な性能は包装機だけでなく、トレーとトップフィルムのバリア性、シール品質、製品形状、保管・輸送条件などによって決まります。包材を含めた包装仕様をご提案します。
  • 対応可能性は、対象金属、保管期間、湿度、洗浄状態、防錆油の有無、トレーとフィルムのバリア性、包装内部の雰囲気などによって異なります。実製品による包装テストを行い、必要な防錆性能を満たせるか確認します。
  • トレー寸法、材質、フランジ形状、平面度、剛性、耐熱性、トップフィルムとのシール適性が包装機に適合する場合は使用できます。実トレーによるシールテストと搬送評価が必要です。
  • はい。製品形状、支持位置、収納数、仕切り、積み重ね、ロボット投入・取り出し、開封後の使用方法などを考慮した専用トレーをご提案できます。
  • はい。トレーと製品の収納位置を固定できるため、ピック&プレースロボットやパーツフィーダーと連携した自動投入に適しています。
  • はい。トレー供給機と連携し、トレーの供給、搬送、位置決め、製品投入、包装までを自動化できます。トレー材質、剛性、分離性、静電気などを確認して供給仕様を設計します。
  • はい。モノマテリアルトレー、再生材を含むトレー、薄肉・軽量トレー、繊維系トレーなどを候補として、トップフィルムとのシール適性や製品保護性能、機械適性を評価します。 材質やリサイクル性だけでなく、トレーの剛性、自動供給時の分離性、搬送安定性、実用速度での連続運転まで確認し、包装仕様の切り替えを支援します。なお、個別の法令適合性については、対象市場、製品用途、包材構成などに応じた確認が必要です。
  • 対応可否は、トレーの成形精度、剛性、耐熱性、シール層、トップフィルムとの適合性、自動供給・搬送への適性によって異なります。実トレーと実製品による包装テストを行い、包装品質と連続運転の安定性を確認します。

主な対象製品

  • 電子部品
  • 半導体関連製品
  • 半導体材料
  • 精密加工部品
  • 精密装置部品
  • 精密電子機器
  • 機械部品
  • 金属部品
  • 樹脂成形部品
  • ベアリング
  • ギア
  • シャフト
  • ワッシャー
  • 切削工具
  • 刃物
  • ワイヤー製品
  • コネクター
  • センサー
  • サービスパーツ
  • 消耗品
  • 交換部品
  • メンテナンスキット
  • 組立用部品セット
  • 工程間搬送用部品